
\\ 生物環境科学科 高階史章先生のおすすめ図書 //
書名:土と生命の46億年史 : 土と進化の謎に迫る
著者:藤井一至 出版社:講談社, 2024
🔻推薦文
現代の科学技術をもってしても作れない二つのもの、「生命」と「土」。土壌の研究者である著者は、生命と土の相互作用を軸に、土から見た地球と進化の歴史を語っています。そのトピックは、土壌と生命誕生、動植物の進化・絶滅、文明の栄枯盛衰の関係など、多岐にわたる内容です。中でも、筆者がこだわるのは「粘土」です。そう、土壌学を履修した人なら、「○○ナイト」とか「××タイト」とか似たような名前があって、「1:1型」とか「2:1型」とかややこしい構造があったなあ、と憶えているであろうアレです。著者は全7章のうち、冒頭の2章を粘土の話に割いています。ちょっとやり過ぎじゃないかとは思いますが、それほど重要なのが粘土です。「粘土がなければ生命は誕生しなかった」(第二章)というのは本当でしょうか?私が個人的にオススメするのは、第7章「土を作ることはできるのか」です。著者自ら「土は作れない」と書いているにもかかわらず、墓石と火山灰から土を作ろうとする研究は必読です。色々書きましたが、土壌学を履修している人にも、していない人にもオススメの一冊です。著者のこれまでの本としては、「土 地球最後のナゾ~100億人を養う土壌を求めて」「大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち」もオススメです。
\\ お知らせ //
一日一書の作品が変わりました!
今月最後の一日一書です!
来月もお楽しみに😀 pic.twitter.com/eMi4zIA9Hr— 秋田県立大学附属図書館(秋田キャンパス) (@akic_lib) February 23, 2026