\\ アグリイノベーション教育研究センター 西村洋先生のおすすめ図書 //
書名:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
著者:村上春樹 出版社:新潮社, 2005
🔻推薦文
村上春樹の作品はほとんど目を通しているが、最も惹かれる作品である。「世界の終わり」と「ハードボイルドワンダーランド」がオムニバスで展開する。一見二つの物語は別の世界の出来事に見え、最後に交わる。「世界の終わり」は静謐な情景と影と切り離され、夢読みを託される主人公の心象風景が独特の世界観を表し、一方の「ハードボイルドワンダーランド」は、潜在意識を暗号化キーとして用いる「計算士」を職業とする主人公が、謎の科学者からの依頼で、潜在意識下に作られた世界に永遠に没入する羽目に陥り、残り1日半をジェットゴースターアクションムービーよろしく摩訶不思議な世界を駆け巡る。村上春樹の作品の読み方は千差万別で、様々な解説書が出版されている。村上春樹ならではのメタファー、独特の文体、物語に流れる音楽など、読み返しても面白い作品である。
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\\ お知らせ //
一日一書の作品が変わりました!
今週もよろしくお願いします😀 pic.twitter.com/26jRvdZc9c— 秋田県立大学附属図書館(秋田キャンパス) (@akic_lib) April 20, 2025